“孫火庭”の読み方と例文
読み方割合
そんかてい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
恰度ちょうどそのころ、彼には鳥渡ちょっと気懸きがかりな事件が生じた。それは家扶かふ孫火庭そんかていが、一週間ばかりというものは、行方不明になったことだった。彼に行かれては、漢青年は浮木ふぼくにひとしかった。
西湖の屍人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
その頃、彼は故郷の杭州を亡命して、孫火庭そんかていという家扶かふと共に、大日本の東京に、日を送っていた。日本へ渡ったときは、まだ小さい少年だったので、日本語を覚えるのに余り苦労をしなかった。
西湖の屍人 (新字新仮名) / 海野十三(著)