“孤雲(こうん)” の例文
「これは……めずらしい」今は、孤雲(こうん)とよぶ庄司七郎の菰僧と、性善坊とは、かつての争いも、恨みもわすれて、手を握りあって、互いの変った姿に、しばらくはことばもない……。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まだ仄暗(ほのぐら)いうちに、範宴は房を立った。供は、性善坊と菰僧(こもそう)の孤雲(こうん)の二人だった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あの、平家の郎党としての兵(つわもの)ぶりは、今の孤雲(こうん)の影のどこにも見あたらない。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)