“孤雲”の読み方と例文
読み方割合
こうん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「これは……めずらしい」今は、孤雲こうんとよぶ庄司七郎の菰僧と、性善坊とは、かつての争いも、恨みもわすれて、手を握りあって、互いの変った姿に、しばらくはことばもない……。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まだ仄暗ほのぐらいうちに、範宴は房を立った。供は、性善坊と菰僧こもそう孤雲こうんの二人だった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あの、平家の郎党としてのつわものぶりは、今の孤雲こうんの影のどこにも見あたらない。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)