孤囚こしゅう)” の例文
かえってマルセーユに潜匿せんとくしてより、爾来じらい二十年間は、殆んど暗澹たる小室に蟄居ちっきょし、みずから一の孤囚こしゅうと為り、以て社会の地層の下に埋伏まいふくし、この中よりして千辛万苦、その気脈を四方に通じ
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)