嫉刄ねたば)” の例文
源七どんと誰袖を手もなくさらって、屋敷へ閉じこめ、切れろ、別れろ、別れなきゃこれだぞと、毎日毎夜古風な責め折檻せっかん嫉刄ねたばを磨いでいらっしゃると言うんですがね。
斑々とさびを浮かせてをりますが、もと/\品が確からしく、切つ尖も燒刄もたいして痛まず、薄く浮いた錆が、反つて嫉刄ねたばを合せたやうに、刄の滑りを留めるのに役立つかも知れません。