如何様どん)” の例文
旧字:如何樣
早く顔がたい、如何様どんな顔をしているか。顔を視れば、どうせ好い心地がしないは知れていれど、それでいて只早く顔が視たい。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
如何様どんなお寺にも過去帳がある。彼は彼の罪亡ぼしに、其の過去帳から彼の餌になった二三亡者もうじゃの名を写して見よう。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
呂昇が彼美しい声で語り出す美しい女性にょしょうたましいは、舞台のノラを見たり机の上の青鞜せいとうを読んだりする娘達に、如何様どん印象いんしょうを与うるであろうか。余は見廻わした。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)