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女郎屋
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じょろうや
ふりがな文庫
“
女郎屋
(
じょろうや
)” の例文
当時はまだ御改革以前の事とて
長垂阪
(
なだれざか
)
上の
女郎屋
(
じょろうや
)
いたって
繁昌
(
はんじょう
)
の折から、木戸前を通りかゝり呼び込まれ候まゝ、こゝに一夜を明し申候。
榎物語
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
淫売屋
(
いんばいや
)
から出てくる自然主義者の顔と
女郎屋
(
じょろうや
)
から出てくる芸術至上主義者の顔とその表れている
醜悪
(
しゅうあく
)
の表情に何らかの高下があるだろうか。
時代閉塞の現状:(強権、純粋自然主義の最後および明日の考察)
(新字新仮名)
/
石川啄木
(著)
私は母につれられて父をある家へ——今から考えて見るとそれは
女郎屋
(
じょろうや
)
である——迎えに行ったことを覚えている。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
「
女郎屋
(
じょろうや
)
だよ。僕は中学校へ入りたいばかりに承知してしまって、今更後悔している」
凡人伝
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
御仰
(
おおせ
)
の通り昨年冬頃まで召使ひ候旨
御答
(
おこたえ
)
申上候処、御役人申され候には、かの慶蔵事
新宿
(
しんじゅく
)
板橋辺
(
いたばしへん
)
の
女郎屋
(
じょろうや
)
にて昨年来身分不相応の遊興致し候のみならず、あまつさへ大金所持致しをり候
故
(
ゆえ
)
榎物語
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
で、
鼠入
(
ねずみい
)
らずももうなくなった。
長火鉢
(
ながひばち
)
も売られてしまった。金に替えられるものは片っ端から売りとばされた。そしてとうとう、私の番になって来た。つまり、私を
女郎屋
(
じょろうや
)
の娘としてだ。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
ところがその母もとうとう、私を捨てて行ってしまったのだ。私は母が私を
女郎屋
(
じょろうや
)
に売ろうとしたことを思い出さずにはいられない。母はその時、私の幸福のために私を売りたいのだと言った。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
“女郎屋(
遊廓
)”の解説
遊廓(ゆうかく)は、公許の遊女屋(女郎屋)を集め、周囲を塀や堀などで囲った区画のこと。遊郭とも。
(出典:Wikipedia)
女
常用漢字
小1
部首:⼥
3画
郎
常用漢字
中学
部首:⾢
9画
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
“女郎屋”で始まる語句
女郎屋町