奥手おくて)” の例文
その前年の不作は町方一同のたくわえに響いて来ている。田にある稲穂も奥手おくての分はおおかた実らない。凶作の評判は早くも村民の間に立ち始めた。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)