奇体きてえ)” の例文
旧字:奇體
勝「先生様、奇体きてえなことがおッぱだかったんで、またね、狸公たぬこうがお若さんに化けてめえりやしたぜ」
するとあの意気地なしめ、無理無体に夜具の下から、つらだけ外へ出したと思ふと、「ひ、ひ、人殺し」と、烏骨鶏をこつけいが時でもつくりやしめえし、奇体きてえな声を立てやがつた。
鼠小僧次郎吉 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)