天疱瘡てんほうそう)” の例文
「いや大して沢山はない。斑紋はんもん癩に天疱瘡てんほうそう、断節癩に麻痺癩がある。丘疹きゅうしん癩に眼球ろう、獅子癩に潰瘍かいよう癩、だがおおかたは混合する」
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
癩、天疱瘡てんほうそう赤狼斑せきろうはんなど天刑病者の聚落は、山間僻陬のところどころに散在したが、ほとんどすべてが人外境を形成し、他郷から入りこんだ者はかならず命を奪うことになっている。
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)