大殿堂だいでんどう)” の例文
あの愛慾の大殿堂だいでんどうゴールデン・バットがピタリと大戸を閉じてしまうなどとは夢にも気がつかなかった。
ゴールデン・バット事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
その名のとおり、夜の幕の唯中ただなかに、燦然さんぜんかがやく百光を浴びて城のように浮きあがっている歓楽の大殿堂だいでんどうは、どこにむべき吸血鬼の巣があるかと思うほどだった。
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)