大悟だいご)” の例文
それ故に大梅和尚たいばいおしょう馬祖大師ばそだいしに問うて如何いかなるかれ仏、馬祖答えて即心即仏という、大梅が其の言下ごんか大悟だいごしたという、其の時に悟ったじゃ、此の世は実に仮のものじゃ
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
大悟だいごすれば、居士こじなぞめいた言葉も、おのずからけたような心地がする。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
此方こちらへお通し申せという事ゆえ、孝助は案内につれられ奥へ通りますると、良石和尚は年五十五歳、道心堅固の智識にて大悟だいご徹底致し、寂寞じゃくまくと坐蒲団の上に坐っておりまするが、道力どうりょく自然に表に現われ