大寺おほでら)” の例文
大寺おほでらを包みてわめくの芽かなってのは、子規の句だったか。軽井沢などに住んで、半月も青葉にかこまれて暮していると、むしょうに赤い色を
蝶の絵 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
其先そのさきは、つい、したの、圓長寺えんちやうじ日蓮宗にちれんしう大寺おほでらである。紳士しんし帽子ぼうし取去とりさると、それは住職じうしよく飯田東皐氏いひだとうくわうし
「そりあ偉くなるさ。今に大寺おほでらの和尚になるさ。」
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
大寺おほでらの庭に椿はき腐り木蓮もくれんの枝に散りかかる桜
(新字旧仮名) / 岡本かの子(著)