大先生おおせんせい)” の例文
こちらの大先生おおせんせいという大した人物に拾われて育てられたのが神様の恵み、この後もあることだから、与八の面倒も見てやっておくんなさい
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
安「何時いつの間にお手に入れたか、これは大先生おおせんせいより貴方のお持ち遊ばした方が宜しい」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
取次が出て来たところで、武者修行を名乗って、どうか大先生おおせんせいと一つお手合せを願いたくてまかり出でたと申し出る。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それを誤ったものに教育があるということを、大先生おおせんせいすなわち弾正の口から、絶えず与八は聞いて知っている。
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
大先生おおせんせいがおなくなりなすっておらはつまらなくなったから、お江戸へでも出てみたらと当家様へ御奉公に上ったわけだが、やっぱり水車小屋にいた方が俺がしょうに合ってる
わしは子供の時分、なんでもこの街道へ打棄うっちゃられたのを大先生おおせんせいが拾って下すったとなあ。
大先生おおせんせいもお若いうちは、少しは召上りになったようでございますが……」
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
わしの大先生おおせんせいは心がけのいい人ですから、そういう時の用心がちゃあんと出来てましたから、わしらはいくら饑饉でも、ちっともひもじい思いをしたことはございませんでしたが、世間には
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「そうだなあ、大先生おおせんせいが死んでから、もう三年もつかなあ」
「旦那様方は御承知ないんでございますか知ら、ここの屋敷の大先生おおせんせいというのは、とうにおなくなりになっておしまいなさったし、若先生は行方知ゆくえしれずになっておしまいなすったのでございますから……」
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
おら大先生おおせんせいに拾われたところはここだ」
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
大先生おおせんせいの御機嫌はいいのかい」
「机の大先生おおせんせいは?」
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)