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多聞寺
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たもんじ
ふりがな文庫
“
多聞寺
(
たもんじ
)” の例文
彼女は、そこから少し降りた
多聞寺
(
たもんじ
)
へ移って、その晩からまた、かねて良人にいわれていたとおり、ただ平凡な母親の任だけを任としていた。
私本太平記:05 世の辻の帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
なお今年になっては、
奥金剛
(
おくこんごう
)
の
多聞寺
(
たもんじ
)
に避難していた正成の妻子たちが、山づたいに、伊賀の卯木を頼って落ちて来た。
私本太平記:05 世の辻の帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「遠くの陣ばかりか、近くの木見、猫背山、
多聞寺
(
たもんじ
)
下の敵兵なども、あわてふためいて、なだれ
退
(
さ
)
がって行きまする。一兵も打って出ず、ここはこうしておりますのに」
私本太平記:08 新田帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「爺、そちと南江正忠は、女子供を守って、千早村へ
従
(
つ
)
いて行け。山中の
多聞寺
(
たもんじ
)
をしばしの隠れ家として時節を待つのだ。——なに、なにを不平面するぞ。後ろの安心も
戦
(
いくさ
)
の大事。はよう立て」
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
多
常用漢字
小2
部首:⼣
6画
聞
常用漢字
小2
部首:⽿
14画
寺
常用漢字
小2
部首:⼨
6画
“多聞”で始まる語句
多聞丸
多聞
多聞天
多聞兵衛
多聞院
多聞兵衛正成
多聞山
多聞堂
多聞櫓
多聞通