トップ
>
多岐
>
たき
ふりがな文庫
“
多岐
(
たき
)” の例文
国文に関した研究もの、国史、
支那稗史
(
しなはいし
)
から材料を採つた短篇小説、校釈、対論文、戯作、和歌、紀行文、随筆等、生涯の執筆は実に
多岐
(
たき
)
に
渉
(
わた
)
つてゐる。
上田秋成の晩年
(新字旧仮名)
/
岡本かの子
(著)
ここでは、茶の「寸法」も「
清寂
(
せいじゃく
)
」も
措
(
お
)
いて、客亭主、わけ隔てないくつろぎだけに、話も自然
多岐
(
たき
)
にわたった。
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
名人は聞き終わるとともに、じっと
瞑目
(
めいもく
)
しながらうち考えたままでした。単純な事件と思われたのが
俄然
(
がぜん
)
ここにいたって
多岐
(
たき
)
多様、あとからあとからと予想外な新事実が降ってわいたからです。
右門捕物帖:22 因縁の女夫雛
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
もし人の一生に、その
多岐
(
たき
)
なる迷いと、多難なる戦いとがなく、
坦々
(
たんたん
)
たる平地を歩くようなものであったら、何と退屈な、またすぐ生き飽いてしまうようなものだろう。
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
多岐
(
たき
)
な、複雑な、彼女の生活と、身に燃え現わされた純愛の炎と、
唖
(
おし
)
のように無表情で、灰のように冷たく人には見せて来た自分の情熱の
埋火
(
うずみび
)
と——いずれが強くいずれが苦しかったかといえば
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
多
常用漢字
小2
部首:⼣
6画
岐
常用漢字
小4
部首:⼭
7画
“多岐”で始まる語句
多岐多樣
多岐都比売
多岐都比賣