“多岐”の読み方と例文
読み方割合
たき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
国文に関した研究もの、国史、支那稗史しなはいしから材料を採つた短篇小説、校釈、対論文、戯作、和歌、紀行文、随筆等、生涯の執筆は実に多岐たきわたつてゐる。
上田秋成の晩年 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
ここでは、茶の「寸法」も「清寂せいじゃく」もいて、客亭主、わけ隔てないくつろぎだけに、話も自然多岐たきにわたった。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
名人は聞き終わるとともに、じっと瞑目めいもくしながらうち考えたままでした。単純な事件と思われたのが俄然がぜんここにいたって多岐たき多様、あとからあとからと予想外な新事実が降ってわいたからです。