夕食ゆふげ)” の例文
花もなかばは散り過ぎて、二六五鶯の声もやや流るめれど、なほよきかた二六六しるべし侍らんとて、夕食ゆふげいと清くして食はせける。
秩父ちゝぶの雪の山颪やまおろし、身を切るばかりにして、戸々こゝに燃ゆる夕食ゆふげ火影ほかげのみぞ、慕はるゝ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
そして、その近くのレスタウランで夕食ゆふげすまして、また公園へ帰つて来た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
夕食ゆふげす子らのどの子かにほふなりすでにみかんをもぎはじめたり
かき・みかん・かに (新字新仮名) / 中島哀浪(著)
今日けふ夕食ゆふげの楽しさよ
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)