夕凪ゆうな)” の例文
空はまだ明るかったが、あたりはすっかり黄昏たそがれて、夕凪ゆうなぎどきの湿気が、地面をむっとおおっていた。二人は水の見えるほうへ歩きだした。
山彦乙女 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
夕凪ゆうなぎの時刻が過ぎて風が出ていた。
扇野 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)