“夏座蒲団”の読み方と例文
読み方割合
なつざぶとん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たとえば廃物利用といって古葉書を編んで夏座蒲団なつざぶとんを作り、女中を渋屋しぶやつかわして渋を塗らせる。しかもそのためについやした自分たちの労力は無代と評価してあるから安いのである。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
それとなく注意してよく見ると座敷の中央まんなかに今まで人の坐っていた夏座蒲団なつざぶとんが、女もそこにいたらしく二つ火鉢の傍に出ていて、火鉢の中には敷島の吸殻すいがらがたくさん灰の中にしてあった。
狂乱 (新字新仮名) / 近松秋江(著)