変り型ファンシイ)” の例文
翼裾ウイングのほうはピゲエの一九四〇年の変り型ファンシイで、すこしデモードだけどピゲエでつくらせたというのが強味だ。着換えをしてママに見てもらいに行くとママが笑いだした。
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「……あれ、ピゲェの一九三八年の変り型ファンシイよ。去年の(ヴォーグ)にのってたわ」
キャラコさん:05 鴎 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「おチビさん、素敵だ。それはピゲエの千九百四十二年の変り型ファンシイなんだよ」
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「あたしのこのロオブ……ピゲエの変り型ファンシイだってほんとうなの」
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
そのスキー服というのは一九三九年の冬の「スノオ・ファッション」に紐育ニューヨークのマックス百貨店が売りだしたハドソン湾毛布地ベー・ブランケット・クロスでつくった「パイン・ツリー・スーツ」という緑色のスキー服の変り型ファンシイなのです。
ハムレット (新字新仮名) / 久生十蘭(著)