売色ばいしょく)” の例文
旧字:賣色
姦淫かんいん売色ばいしょくのみだらな風儀やら、良家の閨門けいもんのみだれやら、僧門の堕落やら、嘘つき上手と腕力のある者勝ちな人間のわが世の春をゆるすような暗黒面も持つのである。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三味線は言うまでもなく二世紀以前売色ばいしょくちまたに発生し既に完成しつくした繊弱悲哀なる芸術である。
雨瀟瀟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)