“壁炉”のいろいろな読み方と例文
旧字:壁爐
読み方割合
カミン33.3%
かべろ33.3%
へきろ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
来る夜も来る夜も彼女は書棚の中から、壁炉カミンの中から、部屋の片隅から、じっと彼を見つめていて、彼にはその息づかいや、優しいきぬずれの音が聞こえるのだった。
扉口とぐちは今入ったのが一つしかなく、左手には、横庭に開いた二段鎧窓が二つ、右手の壁には、降矢木家の紋章を中央に刻み込んである大きな壁炉かべろが、数十個の石材で畳み上げられてあった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
それから壁炉へきろの積石に刻まれている紋章の一つ一つを辿たどってゆくと、はたして右側の積石の中に、それらしいものを発見した。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)