塞止せきと)” の例文
しかし折角殊勝の世界に眼を着け、一旦それにむかって突進しようと心ざした者共が、此の一関いっかん塞止せきとめられてむを得ずに、躊躇ちゅうちょし、徘徊はいかいし、遂に後退するに至るものが、何程どれほど多いことであろうか。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)