埴科はにしな)” の例文
たとえば愛媛県の上浮穴かみうけな郡でネコノマクラ、長野県の埴科はにしな郡などで蛇の枕、青森県の一部でホエドノマクラというのが、共にこのうつぼ草のことである。
更級さらしな埴科はにしな水内みのち、高井にわたっての一面な河原地や平野をすべて——川中島四郡と呼びならわしている。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
同じく創作社のN—君も埴科はにしな郡から出て来ていた。夕方閉会、続いて近所の料理屋で懇親会、それが果ててもなお別れかねて私の宿屋まで十人ほどの人がついて来た。
みなかみ紀行 (新字新仮名) / 若山牧水(著)
近頃のことですが飯田やまた埴科はにしな郡の東条ひがしじょう村などで、よい手織物が栄えてきました。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
(5)村上義清(小県ちいさがた埴科はにしな、更科、水内みちの、高井諸郡、葛尾くずお城)
川中島合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
ボウズイコ 同 埴科はにしな