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埋火
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うもれび
ふりがな文庫
“
埋火
(
うもれび
)” の例文
「旦那樣が立たれた後へ、何心なく入つて參りますと、檜木樣は煙草盆を引寄せて、
埋火
(
うもれび
)
を掘り返してお出でになりました」
銭形平次捕物控:231 鍵の穴
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
埋火
(
うもれび
)
かすかになり行けり。
北村透谷詩集
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
でも、あの女にもまだ、あ、あ、神樣は、
埋火
(
うもれび
)
ほどの人の心を殘して置いて下すつたのに、私は、私は此手で、此腕で、あの女を殺してしまつたのです。
銭形平次捕物控:250 母娘巡礼
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
戌刻半
(
いつゝはん
)
(九時)頃部屋に落着いて、私はお茶を入れ、家内はいつもの寢酒を、
埋火
(
うもれび
)
で
燗
(
かん
)
をして、五勺くらゐ呑んだやうであつたが、急に苦しみ出して、
夥
(
おびたゞ
)
しく吐血した——
銭形平次捕物控:196 三つの死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「この頃の陽氣でございます。
埋火
(
うもれび
)
の煙草盆を一つ置いてあつただけで」
銭形平次捕物控:231 鍵の穴
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
埋火
(
うもれび
)
乍ら、銀の棒は直ぐ温まって、手を触れられない程になります。
奇談クラブ〔戦後版〕:04 枕の妖異
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
地味な
身扮
(
みなり
)
ですが、何處かに赤いもののチラ付くのも、
埋火
(
うもれび
)
をかき起したやうな魅力で、第一、部屋の中が若い女の膚に温められて、ホンノリ匂ふのも、八五郎をクラクラとさせずには措きません。
銭形平次捕物控:287 血塗られた祝言
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
埋
常用漢字
中学
部首:⼟
10画
火
常用漢字
小1
部首:⽕
4画
“埋”で始まる語句
埋
埋伏
埋木
埋没
埋葬
埋合
埋立
埋沒
埋地
埋兵