埃塗ほこりまぶ)” の例文
これからここにたたき出そうとする、心のしわのなかの埃塗ほこりまぶれの甘い夢や苦いしる古滓ふるかすについて、人知れずそのころの真面目まじめくさい道化姿をおもい出させられて、苦笑せずにはいられなかったくらい
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
そしてその時分から埃塗ほこりまぶれの彼女の幻影も次第に薄れてしまった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)