垂布カアテン)” の例文
部屋をぎるときもずつと彼女の蔭になつて、その時にはもう垂布カアテンを下ろしてある例のアアチを通つて、その向うの優雅な奧まつた方へ這入つた。
めら/\と火を吐く垂布カアテン。その焔と煙の眞中にロチスター氏は身動みうごきもせず横たはり、ぐつすりと眠つてゐるのだ。
それから、私は、目覺めざめた。現在ゐる場所と地位とを思ひ出した。そこで、私は、身を顫はせて、垂布カアテンのない寢臺に起き上り、靜かな、暗い夜は、絶望の戰きを目撃し、熱情の爆發を聽いた。