土蔵むすめ)” の例文
旧字:土藏
「いいえ、おめえも、相当なものさ。これが、どこぞ、商人あきんどの、土蔵むすめでも掘るときならね。だが、武家屋敷を攻めるにゃあ、そのガニ股じゃあ、駆け引きがおぼつかないよ」
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
「あれはお前、ああ見えたって、押しこみ、かたり、土蔵むすめ破りのたいした仕事師なんだとよ」
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
鸚鵡蔵という怪体けったいな土蔵があるとのこと、しめた! そういう土蔵むすめの胎内にこそ、とんだ値打のある財宝はららごがあるってものさ、こいつアあばかずにゃアいられねえと、十日あまりこの辺りをウロツキ廻り
鸚鵡蔵代首伝説 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)