土蔵ぐら)” の例文
旧字:土藏
時々奥庭の別土蔵ぐらの二階でチャランチャラン遣っているのが、真夜中になると微かに聞こえます。
塩尻の社家主計かずえの屋敷で、一旦勘助を捕えたが、大して憎くない男だったので、覚蔵の家の内土蔵ぐらの中へ、冬次郎様と熊太郎とを、翻弄ほんろう的に閉じこめておいて、主計方へ帰って来た貝十郎は
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
間もなく離家はなれの前の……ここから見えますあの一番右側の三番土蔵ぐらの前まで来ました時に、私は土蔵くらの北向きになっている銅張あかがねばりのが、開いたままになっているのに気が付きまして
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)