“国樔”の読み方と例文
読み方割合
くず100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大和国吉野郡の国樔くず村は関西の紙の需用を引受てさかんな仕事ぶりを見せます。種類も一、二ではありませんが、「宇陀紙うだがみ」の名は世によく聞えます。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
「天武天皇紀」の吉野行幸の条に、獦者かりびと二十余人云々、または獦者之首などとあるのは、国樔くずのことでありましょう。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
摂津風土記せっつふどき』の残篇にも記事があり、大和にはもとより国樔くずがおりました。国樔と土蜘蛛とは同じもののように、『常陸風土記』には記してあります。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)