“国家老”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くにがろう83.3%
くにがらう16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まして、木曾から出た国家老くにがろうとして、名君の聞こえの高い山村蘇門そもん(良由)が十数年も尾張藩の政事にあずかったころの長閑のどかな城下町ではもとよりない。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
……それはともかく、下総の古河といえば、江戸の東のかため、そこのお国家老くにがろうということになれば、なにかと御用多なこッてしょう。いや、お察しいたします
顎十郎捕物帳:10 野伏大名 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
元治げんぢ元年十一月二十六日、京都守護の任に当つてゐた、加州家の同勢は、折からの長州征伐に加はる為、国家老くにがらうの長大隅守おほすみのかみを大将にして、大阪の安治川口あぢかはぐちから、船を出した。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)