“蘇門”の読み方と例文
読み方割合
そもん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まして、木曾から出た国家老くにがろうとして、名君の聞こえの高い山村蘇門そもん(良由)が十数年も尾張藩の政事にあずかったころの長閑のどかな城下町ではもとよりない。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
中にはこの社殿を今見る形に改めた造営者であり木曾福島の名君としても知られた山村蘇門そもんの寄進にかかる記念の額なぞの宗教的な気分を濃厚ならしめるのもあるが
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
この社殿を今見る形に改めた造営者であり木曾福島の名君としても知られた山村蘇門そもんの寄進にかかる記念の額でも、例の二つの天狗てんぐの面でも、ことに口は耳まで裂け延びた鼻は獣のそれのようで
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)