因明いんみょう)” の例文
それは声明しょうみょうとて言語音声に関した一切の科学、医方明いほうめいとて医学、因明いんみょうとて論理学、工巧明こうこうみょうとて工学
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
因明いんみょうの論理学が伝わって多少その伝統を見たのはともかく、徳川時代のごとく諸般の学術が並び起こった時代においてすら、論理学らしい論理学はさらに発達しなかったのである。
インドの因明いんみょうがアリストテレスの論理学となり、スピロヘーテンパリーダと共にタバコが大西洋を渡って、やがて全世界を侵略し、兵器の考案にうながされて、科学と文明の進歩はすゝみ
戦争論 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
こうした因明いんみょう以前の感情の論理は、後世までも時代・地理錯誤の痕を残した。
水の女 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
その問答は因明いんみょうの論理学の遣り方であって因明論理の法則により、まず始めに仏というものは人なるべしと言うて問いかけると、答者こたえてはそうであるとか、そうでないとか答える。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)