四塚よづか)” の例文
だから、公綱の隊が、東寺とうじを過ぎて四塚よづかにかかる頃は、はやくも四百人をこえていたし、なお行く行くの途中でも
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
羅生門のいしずえをまんなかに、四塚よづかの流れを引き込み、巨大な逆茂木さかもぎさくをめぐらし、また民家の屋上にまで、矢倉足場を作って、数万射の矢かずをこの二日間についやしていたのである。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)