四十しじゅう)” の例文
それでなくッてさえ熱がね、新さん四十しじゅう度の上あるんです。少し下るのは午前のうちだけで、もうおひるすぎや、夜なんざ、夢中なの。
誓之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
寝台ねだいの据えてあるあたりの畳の上に、四十しじゅう余りのおかみさんと、二十はたちばかりの青年とが据わっている。藤子が食い付きそうだと云ったのは、この青年の顔であった。
カズイスチカ (新字新仮名) / 森鴎外(著)
二時四十しじゅう五分。
早春 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)