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喘息持
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ぜんそくもち
ふりがな文庫
“
喘息持
(
ぜんそくもち
)” の例文
新聞買はずとも世間の噂は
金棒引
(
かなぼうひき
)
の女房によつて仔細に伝へられ、
喘息持
(
ぜんそくもち
)
の隠居が
咳嗽
(
せき
)
は頼まざるに夜通し泥棒の用心となる。
路地
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
この姉は
喘息持
(
ぜんそくもち
)
であった。年が年中ぜえぜえいっていた。それでも生れ付が非常な
癇性
(
かんしょう
)
なので、よほど苦しくないと決して
凝
(
じっ
)
としていなかった。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
息をセッセはずまして——彼は
喘息持
(
ぜんそくもち
)
である——はたから見るも気の毒な位だ。さりながら彼は毫も自分に対して気の毒な感じを持って居らぬ。
漱石氏と私
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
かれの母は
喘息持
(
ぜんそくもち
)
だった。老衰しているので、喘息がひどくなって、夜どおし苦しむと、
痰
(
たん
)
を吐く気力もなかった。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
新聞買わずとも世間の噂は
金棒引
(
かなぼうひき
)
の女房によって仔細に伝えられ、
喘息持
(
ぜんそくもち
)
の隠居が
咳嗽
(
せき
)
は頼まざるに夜通し泥棒の用心となる。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
息をセッセとはずまして——彼は
喘息持
(
ぜんそくもち
)
である——はたから見るのも気の毒なくらいだ。さりながら彼は
毫
(
ごう
)
も自分に対して気の毒な感じを持っておらぬ。
倫敦消息
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
喘
漢検1級
部首:⼝
12画
息
常用漢字
小3
部首:⼼
10画
持
常用漢字
小3
部首:⼿
9画
“喘息”で始まる語句
喘息
喘息病