“ぜんそくもち”の漢字の書き方と例文
語句割合
喘息持100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれの母は喘息持ぜんそくもちだった。老衰しているので、喘息がひどくなって、夜どおし苦しむと、たんを吐く気力もなかった。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
新聞買わずとも世間の噂は金棒引かなぼうひきの女房によって仔細に伝えられ、喘息持ぜんそくもちの隠居が咳嗽せきは頼まざるに夜通し泥棒の用心となる。
息をセッセとはずまして——彼は喘息持ぜんそくもちである——はたから見るのも気の毒なくらいだ。さりながら彼はごうも自分に対して気の毒な感じを持っておらぬ。
倫敦消息 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)