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唯物
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ゆいぶつ
ふりがな文庫
“
唯物
(
ゆいぶつ
)” の例文
そうしてエンゲルスはその著『反デューリング』中「これ〔
唯物
(
ゆいぶつ
)
史観および
余剰
(
よじょう
)
価値の二発見〕で社会主義は一つの科学になったのである」
マルクス主義は科学にあらず
(新字新仮名)
/
山川健次郎
(著)
かくいったからとて人間の心の中に
唯物
(
ゆいぶつ
)
的
拝金
(
はいきん
)
的
卑屈
(
ひくつ
)
なる
根性
(
こんじょう
)
があって、体の制裁によって心が左右さるるものだと断言することは出来ぬ。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
ひとり草雲のみではないが、この時代の画人や詩家が、どんなに「紙」を尊んだか、惜しんだかを、私たちは、今の
唯物
(
ゆいぶつ
)
的な、科学万能の社会の中から、考えてみるのも、想像のほかだ。
田崎草雲とその子
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
蛆
(
うじむし
)
みたいにふえるし、町人は、
唯物
(
ゆいぶつ
)
生活に行き詰って、
刹那
(
せつな
)
主義に傾くし、役人の頭はぼけていて、為すことを知らない間に、足もとをつけ込んで、押込み、
騙
(
かた
)
り、辻盗り、殺人、社会悪は
田崎草雲とその子
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
誰も言う通り米国は
拝金国
(
はいきんこく
)
で、美術も文学も理想もないように言うが、ある程度まではその通りで、米国人みずからもとかく新開の国だけあって
唯物
(
ゆいぶつ
)
主義に
陥
(
おちい
)
りはせぬかとみずから
虞
(
おそ
)
れている。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
“唯物”の意味
《名詞》
唯 物(ゆいぶつ)
物質だけが真の存在だと考えること。
(出典:Wiktionary)
唯
常用漢字
中学
部首:⼝
11画
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
“唯物”で始まる語句
唯物論者
唯物史
唯物説
唯物論
唯物社会