“ゆいぶつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
唯物75.0%
唯仏25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひとり草雲のみではないが、この時代の画人や詩家が、どんなに「紙」を尊んだか、惜しんだかを、私たちは、今の唯物ゆいぶつ的な、科学万能の社会の中から、考えてみるのも、想像のほかだ。
田崎草雲とその子 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
うじむしみたいにふえるし、町人は、唯物ゆいぶつ生活に行き詰って、刹那せつな主義に傾くし、役人の頭はぼけていて、為すことを知らない間に、足もとをつけ込んで、押込み、かたり、辻盗り、殺人、社会悪は
田崎草雲とその子 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼の非凡さは、上下唯仏ゆいぶつの中で、平然と、仏毒の害や迷信の矇を知って、仏教一色の思想から超越していたところにある。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)