くく)” の例文
「娘は小児こどもです。箸を持って、婿をはさんで、アンとお開き、とくくめてやるような縁談ですから、いやも応もあったもんじゃありません。」
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ミルクのくだくくませて——公園のベンチの上に捨てませう
都会と田園 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
ところで笊の目をくぐらして、口から口へくくめるのは——人間の方でもその計略だったのだから——いとも容易やさしい。
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ミルクの管をくくませて——公園のベンチの上に捨てませう
雨情民謡百篇 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)