味噌擂みそすり)” の例文
「あれは、不意だから驚いたんで、覚悟さえ決めてかかれば、味噌擂みそすり用人なんかにおどかされるものですか」
「通じねえ、味噌擂みそすりだ。行くのか、行かねえのか」
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
もっとも証拠はみんな親分の智恵の受売りだがそれでも味噌擂みそすり用人をギューッと参らせたことは確かで
それに味噌擂みそすり用人でも何でも武士たる者が、正面から曲者に咽喉のどを刺されるという間抜けな法があるものか。——誰も曲者の顔を見たものがないというのも考えるとおかしなことだよ。
「呆れた味噌擂みそすり用人ですね」