“呉押獄”の読み方と例文
読み方割合
ごおうごく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そしてそれを呉押獄ごおうごくへ授けたが、折ふし曹操の病が重態を伝えられ、宮門の内外も各役所も何となく繁忙はんぼうと緊張を加えていたので
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ところが、典獄の呉押獄ごおうごくは、罪なき華陀の災難を気の毒に思って、夜具や酒食を入れてやったり、拷問ごうもんにかけよと命ぜられても、ひそかにかばって、ただ報告だけをしていた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
呉押獄ごおうごく。情けはありがたいが、もし上司に知れたら、御身はたちまち免職になるであろう。わしもすでに老齢じゃ。長からぬ命といまはさとっておる。以後はどうかほうっておいて欲しい」
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)