吹留ふきや)” の例文
ちょいと吹留ふきやむと、今は寂寞しんとして、その声が止まって、ぼッと腰障子へ暖う春の日は当るが、軒を伝う猫もらず、雀の影もささぬ。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)