名箏めいそう)” の例文
その名箏めいそうも、あの大正十二年の大震災に灰燼かいじんになってしまった。そればかりではないあの黒い門もなにもかも、一切合切いっさいがっさい燃えてしまったのだ。
江木欣々女史 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
「こちらに、近衛家このえけからか出た大層お古い、名箏めいそうがあるようにうかがっておりましたが——」
江木欣々女史 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)