吉原通よしわらがよい)” の例文
五百いおが藤堂家に仕えていた間に、栄次郎は学校生活にたいらかならずして、吉原通よしわらがよいをしはじめた。相方あいかた山口巴やまぐちともえつかさという女であった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
山谷堀さんやぼりにして、その幅甚だ濶からずといへどもただちに日本堤の下に至るをもて、往時むかし吉原通よしわらがよいをなす遊冶郎等のいはゆる猪牙船ちよきぶねを乗り込ませしところにして
水の東京 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)