吃者どもり)” の例文
墳墓のうちに持ってゆく。著名なる唖者や吃者どもりの仲間の一人たる、ジォフロア・サン・ティレールが言ったとおりである。
まるで吃者どもりのようにしか物の言えなかった人が、可哀そうなほど日蔭者の自制と遠慮とに慣らされて来たような人が、どうかして早く自由に思うように話したいと言っていた人が
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
オットーは偽瞞ぎまん家でも虚構家でもなかったが、あたかも吃者どもりが言葉を発するのに困難を感ずるように、真実を言うのに天性的の困難を感じていた。