右翼うよく)” の例文
かれはもう一度挙手の礼を送り、まわれ右をして、あしで隊の右翼うよくに帰って行き、そこではじめて「休め」の号令をかけた。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
「そこもとたちふたりは、若君の右翼うよく左翼さよくとなり、おのおの二十名ずつの兵をして、おそばをはなれず、ご先途せんどを見とどけられよ、早く早く」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すぐあとから、加賀見忍剣かがみにんけん木隠龍太郎こがくれりゅうたろうのふたりが、右翼うよく左翼の力をあわせて、おのおの二十人ほどひきつれ、えいや、えいや、洞門どうもんの前へおしよせてきた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ぼくがきいたのは、右翼うよく団体に関係のある学生からだがね。」
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
つまり右翼うよくに、正成。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)