可思議ふしぎ)” の例文
のちに思っても可思議ふしぎなのだが、……くれたものというと払子ほっすに似ている、木の柄が、草石蚕ちょうろぎのように巻きぼりして、蝦色えびいろに塗ってあるさきの処に、一尺ばかり革の紐がばらりと一束ついている。
夫人利生記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)