古蚊帳ふるがや)” の例文
さて、濡縁なりで、じかに障子を、その細目にあけた処へ、裾がこぼれて、袖垣そでがき糸薄いとすすきにかかるばかり、四畳半一杯の古蚊帳ふるがやである。
露萩 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
古蚊帳ふるがやの月おもしろく寝まりけり
五百句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)